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日本歯科大学新潟歯学部体育館 1976





新潟の冬は早くて永い。10月も終りの頃より低くたれこめた灰色の雲にくる日もくる日も覆われ、時折雹を伴なった強い雨に見舞われる。このような気象条件の下で体を鍛える学生にとっては体育館はなくてはならない建物である。防風林を背にしたこの体育館はグランドの風除けでもある。1階にロッカ一室、シャワ一室等サービス・ルームを機能的に配置し、2階に広々としたトレーニング・コートを設けた。冬でもマラソンができるように高い天井との中間にはランニング・トラックを設けてある。熱線吸収ハーフミラー・ガラスのカーテンウオールはコート面に十介な光を与えると共に、外に対しては内部を予見させる大きな開口であり、空や緑を写し出し風致地区内に建つこの建物を回りの環境に馴染ませるなどが、優れたデザイン手法の一つである。


所在地: 新潟市浜浦町1丁目8番

構 造: 鉄筋コンクリー卜造 地上2階建

規 模: 敷地面積 63,806.490㎡ 建築面積 1,190.000㎡ 

     延床面積 1,733.000㎡

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