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港区立高陵中学校 2009





港区立高陵中学校の敷地は、江戸時代を通して武家屋敷(常陸牛久・山口筑前守下屋敷)であった。幾多の変遷を経ながらも、古地図により改築前の校舎と庭の位置関係は武家屋敷の頃と変らないと想定された。グラウンドは単にスポーツだけのものではなく、武家屋敷の庭の継承でもある。緑に囲まれた落ち着きは、大勢の卒業生の記憶に残り、また地域の人々の拠り所となるオープンスペースであり続けるだろう、そうした期待を込め、配置の関係性は旧校舎にならった。そして昇降口に入る手前に、ベンチの並ぶピロティやふれあいホールなど、地域と連携する学校としてコミュニケーションを促進する場を提案した。


新校舎の空間構成は、これからの新しい教育方針に対応できる柔軟性と広さをもってる。従来の特別教室型、今後の教科教室型双方に対応できる教科メディアセンターを適所に配置し、各教室には生徒の活動の拠点となるホームベースを付帯させ、校舎全体に人の気配が感じられるつながりのよい平面計画をめざした。コンクリートの柱、梁にはめ込まれた間仕切は、港区の地球温暖化対策の一環であるあきる野産ヒノキ、スギの間伐ムク材を中心に製作した木製パネルで、潤いと温かみのある教育環境の実現を目指した。



所在地:東京都港区

構 造:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部 鉄筋コンクリート造 地上3階 地下2階

規 模:敷地面積:9640㎡ 延床面積:9614 ㎡