東京都立川市の駅至近のテナント百貨店の最上階にクリニックモールのテナントとして開業した、整形外科クリニックである。
施主は肩関節の治療については日本屈指の技術をもち、スポーツ整形外科医として多くの修練を積んできた整形外科医である。開業のキーワードとして「ぜんしん」を掲げ、医療サービスすべてにその思想を展開してゆきたいと考えていた。私たちは「ぜんしん」に応える設計を進めていった。
1 「全身・全体」に響くデザイン
クリニックモール全体が、「元気になるための場所」となるように、共用待合空間との間を可能な限り開放的にした。クリニックモール全体の案内性にも配慮し、界壁のデザインが全体の案内性を向上させるようにデザインしている。
2 「前進」できる器をつくる
クリニックの発展のために、診察室の数やリハビリテーション室の広さに余裕を持たせるためのスタディーを積み重ねた。また、スタッフ、患者が皆で学びあえるクリニックとして、リハビリテーション室を多目的に使えるように配慮している。
3 「善心」に満ちた環境を
善の心に従い、患者にベストな医療をとの考えに応え、誰にでも、心地よく利用してもらえるような計画を心掛けた。中高生が宿題をするカウンター机の設置や、キッズスペース、誰にでも視認できる大きなサイン、立体的な表現で、案内したい場所をわかりやすく表現したマップなどは、施主との話し合いで生まれた配慮である。
場所: 東京都立川市曙町2-11-2 フロム中武7階
用途・規模: 整形外科クリニック(スポーツリハビリ)551㎡
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