JR門司港周辺の建造物は、近代産業遺産として保存され、現在では市民により企画実行されるイベントが絶えない「門司港レトロ」として整備されています。
敷地は、その中心部の「第一船溜まりエリア」北端に位置しています。出光美術館(門司)は倉庫(邑本倉庫)を改装して2000年に開館し、その後「出光創業史料館」を増築しました。倉庫建物の老朽化、セキュリティの問題により、重要文化財を含む貴重な出光コレクションの展示が困難な状況であったため、2016年に「地域文化の発展向上に寄与する美術館」として新しく改築しました。
北九州市門司区は、出光興産の創業地であり、発注者のこの場所に対する深い思いをレンガタイルという素材に込めました。世界の東西を結ぶ貴重な出光コレクションを守り続ける姿勢は、門司港レトロの建造物を守る姿勢と共にあります。
所在地: 福岡県北九州市門司区東港町2-3
施主: 公益財団法人 出光佐三記念美術館
規模: 敷地面積 2,435.00㎡
建築面積 1,098.21㎡(増築 882.61㎡、既存 215.60㎡)
延べ面積 2,604.93㎡(増築2,186.78㎡、既存418.15㎡
構造: RC造 地上3階
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